愛の三行詩
ページ2
リーフ

その45 ナイフが言う−1
ナイフが言う、「私に目があったなら。
今私を濡らしたのは涙それとも血?」

私は言う、「悲しいくらい冷たいのなら私の
涙で、怒りに似た熱さであるなら私の血。」

氷のように冷たいのなら、それは彼の最後の血。」



その46 ナイフが言う−2
ナイフが言う、「私に耳があったなら、今聞こえる
のは誰の声?」

私は言う、「悲しいきしむような声であったなら、私の声で、

恐怖と苦痛でひきつるような声であったなら、あいつとあいつの
女の声でしょう。」



その47 ナイフが言う−3
ナイフが言う、「私に皮膚があったなら。
今私が入ったのはだれの体?」

私は言う、「燃えるように熱いのなら私の体で、
許しを願って震えているのならあいつの体で、

もう死んでしまった冷たい体ならあいつの女の体。」



その50 花は生殖器
「おしべとめしべを見せながら、花って一種の
生殖器なんだね。」と彼が言う。

「私の体だって全部生殖器!」と彼女が言う。

「だから?」と彼が言う。
「だから!」と彼女は言ってカーテンをひく。


ページ1へ

内容は随時更新していく予定です
ご意見ご感想がありましたらメールをお送り下さい。


戻る ホームへ