中村、5回目の登壇!
6 月 定 例 議 会

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「6月定例議会」の質疑・一般質問が14日(月)、15日(火)の2日間にわたって行われました。中村は2日目にあたる15日(火)のトップバッターとして登壇し、

1.市町合併について
2.住民参加制度の機能強化について
3.外国籍の市民に関する諸問題について
4.複数担任制のための非常勤講師について
5.体育施設の充実化について

の計5件の一般質問を行い、執行部の考えを質しました。


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質問:中村かずひこ
質疑・一般質問 答弁:福田 武隼 市長    .
   沼生 圭市 教育長   .

 1.市町合併について
(1) 現在、議論が進められている市町合併は、市民の誰もが不安を感じている事柄である。合併のメリット、デメリットについて、より具体的に市民に伝える必要があるのではないか。すでに1つの市と複数の町村で合併した自治体(岩手県北上市、広島県廿日市市、長野県千曲市など)の効果や問題点を紹介すれば、市民にも分かりやすいのでは、と考えるが。
【答弁】 すでに合併した自治体における効果と問題点については、合併後間もないことや、事情の違いもあるので評価をすることは難しく、広報することは出来ないと考えている。なお、今後の調査については、合併協議会において7月8日に、山梨県南アルプス市へ視察へ行く予定である。

 2.住民参加制度の機能強化について
(1) 審議会の委員として参加した市民から、『審議回数が少ない』『意見が反映されたかが不明確』といった不満の声を耳にする。
  1. 審議回数の増加、審議内容の充実化を図るべきではないか。
  2. 審議会の委員は性別、世代のバランスに配慮すべきと質問したが(昨年6月議会にて)その後、改善はなされたのか。
  3. 会社員の参加を促進するために、審議会の夜間開催も検討すべきではないか。
【答弁】
  1. 審議会はこれまでも、必要があれば継続的に会議が開催されており、委員からの意見が出尽くされたと判断されれば終了となるわけなので、必要以上に回数を多く設定することはないものと考える。
  2. 委員については、公募の委員を20%以上、女性を30%以上とすること、また若年層も積極的に登用することを目標として掲げている。
  3. 夜間開催については、今後検討していきたい。
(2) 福岡県宗像市では、昨年4月に合併したことを契機に、一部予算と権限を自治会に委譲して機能強化を図っている。真岡市も将来、こうした制度の導入を検討する時代が来るように思われる。自治会の制度充実、機能強化について、執行部ではどのように考えているのか。
【答弁】 今回の通常国会(第159回)において、地方自治法が一部改正され、『地方自治区制度』が認められることになった。これは、各地域(区、町会など)の住民から選任されたものによって協議会が構成され、地域の意見をとりまとめ、行政にも反映させることが出来る制度である。今後、真岡市でどうするかについては、各自治会の役員などとも話し合いをして検討していきたい。

 3.外国籍の市民に関する諸問題について
(1) 市内各地域には区、町会があり、このような組織が地域から行政へ要望を伝え、また交通安全や防犯防災、ゴミの出し方など行政からの啓蒙・啓発をスムーズに伝える役割をも果たしているが、外国籍の市民にはそうした組織が存在しない。外国籍の住民組織を出身国、あるいは母国語単位で制度化することは出来ないものか。
【答弁】 外国籍の市民についても日本人同様、それぞれの地域の自治会に加入することを原則としている。出来るだけ地域の中に入ることが、お互いのコミュニケーションを図る一番の近道であると考える。したがって、外国籍の市民だけの住民組織を制度化することは考えていない。また機会があれば、市政を理解してもらうため『市長との話し合い事業』のようなものを実施していきたい。
(2) 外国籍の市民に対して、行政情報を伝える手段が極めて乏しいように感じる。
  1. 広報誌の翻訳などを、きちんと制度化する必要はないか。
  2. ブラジル人向けのインターネットラジオ局が市内に開局しているが、そうしたものを活用する考えはないか。
  3. スペイン語圏の出身者に対しては、今後どのような対処をするつもりなのか。
【答弁】
  1. 翻訳した広報誌の配布や、費用対効果を考えると、現時点では制度化することは難しいと考える。
  2. インターネットラジオ局についても、視聴者数や費用対効果を考えると難しい。
  3. スペイン語圏の方々への情報伝達については、市民課に設置されているチラシ等は、ポルトガル語、スペイン語、英語、ペルシャ語ねどで記されているので、現状のままで問題ないと考えている。
(3) 現在の法律では、外国籍の子ども達は義務教育の対象となっていない。真岡市でも義務教育を受ける年齢に達しながらも、学校へ通っていない外国籍の子どもたちは、全体の40%(139名)に及ぶ。また、市内各校に設置されている『日本語教室』に派遣されている通訳助手についても、拡充する必要があるように思う。こうした課題には、今後どのように取り組むつもりか。
【答弁】 市内にはブラジル人学校があるので、どこの学校にも在籍していない本来の未就学児は、少ないものと判断している。通訳助手の派遣については、5年前と比較すると、時間数で125時間、予算額にして37万5千円の増となっている。今後は、内地留学によりポルトガル語やスペイン語を勉強した教師を配属することなどによって、きめ細やかな指導に努めたいと考えている。

 4.複数担任制のための非常勤講師について
(1) 現在、市内の各小学校に配置されている『複数担任制のための非常勤講師』は必要性、効果ともに大きいものがある。しかし、これまでは派遣基準などに疑問点も多かった。市の独自事業として派遣される非常勤講師については、これまで以上の柔軟性とスタッフの拡充を図るべきである。例えば、教員OBの方々を『ボランティア人材バンク』のようなものに登録していただいて、これまでの制度と併用すれば、財政的な圧迫に強いられることなく、各校の実態に応じて派遣することが出来るように考えるが。
【答弁】 教員OBのボランティアによる『複数担任制のための非常勤講師』派遣は、毎日の勤務が必要であることや、人材の確保など、克服すべき課題が多く難しい。すでに、各学校では地域の人材を活用した講師派遣を受け入れており、退職教員にはこうした活動の中で支援を要請したいと考えている。

 5.体育施設の充実化について
(1) 真岡市はこれまで『一市民一スポーツ』を標榜し、市民の健康増進を働きかけてきた。しかし、残業時間や休日出勤の増加によって、市民が気軽にスポーツを楽しむことが難しくなってきている。午後9時で終了する体育館および運動場の夜間照明を、せめてあと1時間延長することは出来ないものか。
【答弁】 体育施設の使用時間は、周辺住民の生活や農作物への影響を考慮して設定されている。また、現在進められている5市町の合併協議の中で、体育施設の使用時間についても、各市町それぞれ異なる状況なので調整を図っていきたい。
(2) 昨年8月に開催された子ども議会で、中学生から『芝生の上で思う存分サッカーがしたい。自然教育センターの多目的広場をもっと開放してほしい』という意見が出された。関係者の寄付金などによって『緑のサッカー基金』(仮称)を創設し、管理をしていけば、実現可能ではないかと考えるが。
【答弁】 多目的広場は、自然教育センターを利用する小中学生の大切な活動空間として設置されたものである。サッカーに使用されると芝生を痛めやすく、メンテナンスに相当の時間を要するため、本来の活動に支障をきたす恐れがある。また、もともとサッカー場として設計整備をしていないため下地が弱い。したがって、仮に基金を創設しても、サッカー場として使用することは不可能である。

再 質 問
 → 市町合併について
1つの市と複数の町で合併した場合、どういったメリット、デメリットが発生するのかは、既に行政サイドで情報収集を終え、全職員が共有化しなければいけない時期に来ているはずではないのか。私は『その情報を市民にも公開せよ』と言っているに過ぎないのだが、なぜ出来ないのか。また、合併協議会の視察先として南アルプス市を選んだ理由は。
【答弁】 南アルプス市は6町村で合併後、すでに1年以上経っている。また、『総合支所方式』や『対等合併』など類似点も多い。委員のメンバーには、よく見学してくるようお願いしておきたい。
 → 住民参加制度の機能強化について
審議会の構成について、女性を30%以上にすることは理解できるが、同様に若年層も具体的な数値目標を定めるべきと考えるが。
【答弁】 多分、昼間働いている会社員などを指しているものと思うが、現時点でも参加の機会はあるものと認識している。また、農業者の場合も、『青年農業経営者協議会』に20数名が参加していることも付け加えておく。
 → 外国籍の市民に関する諸問題について
  1. 外国籍の市民も、日本人と同様に各地域の自治会に加入することが原則であるとのことだが、言葉の問題など、加入を阻害する要因も多いものと考える。現在、自治会に加入している外国籍の市民は全体の何%なのか。
  2. また、ブラジル人学校に通学している児童生徒は何人いるのか。
【答弁】
  1. 具体的な数字は把握していないが、あまり加入していないものと考えている。
  2. 幼児などを含めて120人程度が在籍している。
 → 複数担任制のための非常勤講師について
『複数担任制のための非常勤講師』の人件費は、現在国からの緊急雇用対策事業費が使われている。しかし、これが今年度で打ち切りの予定である。来年以降、財源はどのように確保するつもりなのか。市独自の予算でまかなうつもりなのか。
【答弁】 切りつめられるところを切りつめて、色々と工面しながら検討するということに尽きる。
 → 体育施設の充実化について
(1) 合併を予定している周辺の自治体を見ると、体育施設の夜間使用時間は、二宮、益子、市貝が午後10時まで。茂木も午後9時30分まで認められている。真岡がすぐにでも使用時間を延長することは可能ではないのか。
【答弁】 現在、体育館内の管理業務を委託しているシルバー人材センターとの間で、午後10時までの契約となっており、室内については難しい。屋外など出来るところからやっていくつもりだ。
(2) 自然教育センターの多目的広場を、サッカーで使用することは無理であるとのことだが、同広場は、昨年8月に行われた県主催の防災訓練の会場として使用された時点で、すでに芝生は痛んでいる。その後、宿泊学習で使用した児童生徒に支障がなかったのならば、サッカーで使用することも可能ではないのか。仮に支障があったのならば、現在も放置されていることはどう説明するのか。
【答弁】 県主催の防災訓練において芝生が荒れたことにより、現在は子ども達もそうした部分を避けるようにして使用している。そのようなことを考えると、やはりサッカーで使用することは難しい。

再 々 質 問
 → 市町合併について
町と村で合併した南アルプス市を、視察することには疑問を感じる。市に住んでいた方と、町に住んでいた方とでは、合併に感じるメリット、デメリットが違ってくるからだ。また、視察の報告はどのような形で市民に伝えられるのか。
【答弁】 合併協議会の委員もそれぞれ忙しいため、日帰りで視察できることも重要である。なお、視察の詳しい内容は『合併協議会だより』に掲載されるものと考える。
 → 外国籍の市民に関する諸問題について
自治会に参加している外国籍の市民は少ないとのことであるが、だからこそ、まず出身国などの単位でまとまってもらい、その後、段階的に日本人と交流を行うという制度づくりが必要ではないのか。
【答弁】 外国籍の市民は、出身国が30ヶ国に及ぶ。そのため行政主導ではなく、自発的な組織として運営した方が望ましいと考える。
 → 体育施設の充実化について
体育施設の時間延長は、出来るところからやっていきたいとのことであるが、『出来るところ』とは、具体的にどこの場所を指しているのか。
【答弁】 人家に影響のない、三ツ谷公園あたりから始めていきたい。

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