3.障害児の教育・福祉 について▲
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平成17年度から障害児教育の制度が見直され、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)の児童も対象になるようである。つまり、障害児教育が必要になる児童数が絶対的に増えるので、現場の先生方の不安は計り知れない。また、障害児の親からも「小学校入学時、誰に相談をしていいのか分からなかった」という声が寄せられている。そこで、双方の相談相手として、教育委員会、障害児教育の専門知識に富んだ人材をコーディネーターとして迎え入れてはどうか。
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【答弁】 |
芳賀郡市内の全小中学校は、本年度から2年間『特別支援教育推進体制モデル事業』の指定を受けた。この事業は、校内に委員会などを設置し、児童生徒の実態把握を行うとともに、指導方法について検討を行うものであり、各施策をスタートさせたところである。提言の「教育委員会の中にコーディネーター」は理想だが、障害児童教育専門である益子養護学校のご協力をいただくことが、より現実的だと考える。
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長田の『心身障害児通園ホーム ひまわり園』は中村小学校旧長田分校(築40年)を使用しているため、建物や遊具施設の老朽化が激しい。また、制度的にも、親が一緒に通園しなければならないため、父子・母子家庭の入園が実質不可能という問題がある。こうした課題について執行部はどう取り組むつもりか。
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【答弁】 |
雨漏りの修復、ブランコの改修については既に完了した。他の遊具施設は計画的に更新したい。制度面については、ひまわり園の指導内容が家庭生活の延長線上にたったものであること、また保護者同士の交流がお互いの悩みの解消に役立つという理由から、今後も保護者同伴が望ましいと考える。同伴が不可能な場合は、それぞれのケースに応じて対応している。
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田町の子育て支援センター内にある『ことばの教室』は、言葉の発達に遅れが見られる就学前の子どもを対象にしている。しかし、同センターは何ら障害を持たない子どもとその親も集まる場所である。『ことばの教室』に通所している子ども達の親からは「周囲の視線にさらされながら教室に通うのは苦痛だ」という声が出ている。移転など改善の余地があるのではないか。
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【答弁】 |
もともとは青年女性会館にあったが、間借りのために常設出来なかったことから、平成12年に子育て支援センターオープンに合わせて移転した。これまでも出入り口を別に設けるなど、プライバシーにも配慮してきた。言葉を覚えるためには、他の子ども達と触れ合う機会が重要であり、そうした観点からも、現施設のまま利用したい。
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4.国際交流事業 について▲
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真岡市は昭和63年に、アメリカ・グレンドーラ市(カルフォルニア州)と姉妹都市関係を結び、以後、中学生を中心に交流事業を進めてきた。(市内6中学校のうち4校が海外の学校と姉妹校関係)しかし今後、市町合併が進んだ場合、姉妹都市・姉妹校の関係は継続できるのか。また、海外の学校と姉妹校関係を結んでいない2つの中学校はどうするつもりか。
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【答弁】 |
新自治体発足後も、グレンドーラ市との姉妹都市関係と、4つの中学校の姉妹校関係については継続出来るよう取り組んでいく。なお、現在は海外との交流事業を行っていない2つの中学校については、相手校の選定など幾つかの課題があるため、姉妹校関係の早期締結は難しい状況である。
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中学校の国際交流で特筆すべきは、長年緊張関係が続く、台湾と中国の双方と親睦を深めている点である。今年は、台湾・正心高級中学(真岡西中と交流)と中国・北京第五中学(大内中と交流)が、ともに真岡を訪れる予定だったが、さきのSARS騒動で中止となった。来年はどうするつもりか。仮に両校が来るなら、東アジアの歴史においても意義深いことだが、今まで以上に慎重な対応が求められると思うが。
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【答弁】 |
来年度は、先方の意向により(正心高級中学が真岡西中を訪問し、大内中が北京を訪問)真岡へ同時に来ることはなくなった。しかし、台湾側にも北京川にも、真岡市の中学生が長方と交流していることについては、すでに理解が得られており、今後の交流の妨げにはならないと考えている。
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(3) |
中学生の国際交流は年々進歩しているが、私達一般市民は姉妹都市であるグレンドーラさえ、どのような市なのか知る機会が余りない。現在の国際交流事業を、より発展させていくならば、一般市民レベルの交流をどう進めていくは重要なテーマだと思うが。
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【答弁】 |
この件については、今後の大きな課題であると認識している。真岡市では昭和62年に『真岡市海外友好協会』を設立し、現在私(福田市長)が会長が務めている。今後は多様な交流方法を展開していくことが大切であり、将来的には協会の運営も含めて、民間に委ねていくことが理想だ。
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