久保貞次郎研究所

リーフ
「久保貞次郎研究所2010年11月 月報」

 
11月月報として、今回も真岡新聞2010年11月5日号に掲載しました「久保貞次郎研究所の活動について」と題する短文にて、月報に換えさせて頂きます。

〜久保貞次研究所を設立したのは、今春、桜咲く4月でありましたが、現在までに、「芳賀教育美術展」の支援、真岡青年会議所内での久保貞次郎に関する講演、渡辺私塾台町本校内ホームページに「久保研究所月報」の発表等、研究所立ち上げ時期としては、予想以上の活動が出来ました。これらの活動につきましては、「月報」、「渡辺私塾文庫久保氏関連所蔵品」を中心に、年内に真岡新聞社から出版予定の「続 渡辺淑寛著作集」で発表したいと考えています。
 久保氏は@美術評論家、A美術品コレクター、Bヘンリー・ミラー絵画の紹介者研究者、C若手芸術家のパトロン、D現代版画のプロデューサー、E創造美育運動の創設者、Fエスペラント学会会長、G全ての人が3点のオリジナル作品を持とうという小コレクター運動の提唱者、H跡見学園短大学長、I町田市立国際版画美術館館長、など多面的な業績を残しており、総合的「久保研究」は極めて困難であることは、重々承知していますが、久保氏も「全ての人が芸術家である社会」を希求していた、という切り口で、少しずつ研究を進めたいと思っています。
 「滝川太郎贋作事件」で「贋作を買った美術評論家」とレッテルを貼り、久保氏の業績を隠蔽しようと目論んだ人達も居たと聞きますが、それは久保氏の才能と、行動力と、財力を嫉妬した者達の非難にすぎないと、私は確信しています。今後多方面から久保研究がなされる事によって、そのような中傷を遥かに凌駕する輝かしい業績が、次々と現出することでしょう。〜