Scotch Whisky その2
スコットランドで蒸留・熟成・ボトリングされるウィスキーの総称である。
1・モルトウィスキー
 ピートの煙臭をしみ込ませた大麦麦芽(モルトだけが原料であり、単式蒸留機(ポットスチル)で蒸留したピート香と樽香ののったコシの強いウィスキーである。 また他の蒸留所原酒を一滴もヴァッティング(ブレンド)してないものは シングル・モルト と呼び、生一本扱いされる。複数の蒸留所モルトを混ぜたものはヴァテド・モルトと呼ばれる。
それらのモルトウィスキーは地方ごとに4つに大別される。
 現在は最も蒸留所が集中するスペイサイドをハイランドから分けて5つに大別するのが一般的である。
 
 
ハイランドモルト(ピート香濃く爽快)
グレンタレットウィスキーなどが代表的である。
(スコットランド最古の蒸留所といわれグレンタレット蒸留所はギネスブックに載っているタウザーという猫で有名な所。)
   
ローランドモルト(ピート香淡く穏健)
オーヘントッシャンウィスキーなどが代表的である。
酒名はゲール語で野原の片隅の意味。)
   
アイラモルト(強いコクをもった香味)
ボウモアウィスキーなどが代表的である。
(アイラ島最古参の蒸留所である、ボウモアとはゲール語で大いなる岩礁の意味。)
   
キャンベルタウンモルト(ライトな香味)
スプリングバンクウィスキーなどが代表的である。
(昔ながらの製法、原料大麦の発芽から瓶詰めまで一貫して蒸留所内で行っている。瓶詰め設備を有しているのは他にグレンフィデックの2ヵ所だけ。)
   
スペイサイドモルト(ピート香濃く爽快)
ザ・マッカランウィスキーなどが代表的である。
(シングルモルトのロールスロイスと絶賛されている。)