ESPRESSO

コーヒーとエスプレッソの違い

 

 

 

●深煎りのコーヒー豆を細かく挽き、専用の器具を用いて圧力をかけ短時間で抽出した、濃い少量のコーヒーのことを「エスプレッソ・コーヒー」、略して「エスプレッソ」と呼びます。
 コーヒーをエスプレッソで飲む方法は、19世紀後半にフランスとイタリアで模索され、20世紀前半にイタリアで普及し、20世紀後半に北米で普及し、最近になって日本でも首都圏を中心に広まりつつあります。
 エスプレッソはコーヒーの一種ですが、普通のコーヒー(ペーパーフィルターを使って入れるドリップ・コーヒーなど)とは、様々な点で違いがあります。「コーヒー」と「エスプレッソ」は別の飲み物と言っても過言ではありません。  しかし、両者の違いが余り知られていないため、コーヒーに接するのと同じ調子でエスプレッソに接する人が多く、そのためエスプレッソ本来の魅力が理解されないまま、エスプレッソとの素敵な出逢いの機会を逃してしまうことも少なくありません。
 エスプレッソは分量が少なく、専用の小さなカップで飲みます。 コーヒー一杯の分量は普通150cc程度ですが、エスプレッソではコーヒー豆の成分が凝縮されているので、一杯の分量は30〜60cc程度です。仮にエスプレッソ・マシンで一杯分のコーヒー豆から150cc程度も抽出してしまうと、雑味成分ばかり溶け出して非常に不味くなってしまいます。  エスプレッソを飲むには、デミタスという小さなコーヒーカップを使います。普通のコーヒーカップを使うと、エスプレッソが冷めやすくなってしまいます。
 エスプレッソには砂糖を入れて食後のデザート感覚で味わうのが一般的です。 チョコレートやコーヒーの適度の苦みを含んだ旨味は、甘いものとの相性が抜群です。飲み比べた上でブラックの方が美味しいという人はそれで構いませんが、エスプレッソをブラックで飲むだけでは、エスプレッソの本当の魅力に出逢えないまま終わってしまうかもしれません。普通のコーヒーをブラックで飲む人も、同じコーヒーだという先入観にとらわれず、一度はスプーン一杯の砂糖かシロップを入れて飲んでみて下さい
 一般的なイタリアのカフェの飲み方をお教えしましょう。 あの小さいカップの中に砂糖を2、3杯入れる、溶け残っている状態でくいっと一飲みする。勿論立ったまま。これだけです。 よく旅行客が「イタリアのエスプレッソをよーく味わって飲もう」という気持ちからゆっくりすすってますが、そういうイタリア人は本当にみたことがありません。 加えて砂糖を入れないイタリア人も見たことがありません。 ちなみに砂糖好きのイタリア人のためか、BANCO(カウンター)には、大きな砂糖つぼがどーんと置いてあります。 ちまちまとスティックシュガーや角砂糖で、なんてやってられないんでしょう。
 イタリアでカフェといえばエスプレッソ、しかし実はより細かい定義があります。 3〜5口で飲めるエスプレッソ30ccがカフェ、20ccはコルト、40ccはルンゴ。 殆どの人がカフェを飲んでると思いきや、コルトやルンゴも多く、またそこにお湯をスプーンで1杯足してくれとかなんとか、朝から皆注文がうるさいのです。