BAR

イタリアの生活でなくてはならないものがBAR(バール)です。

バールとは、日本でいうと居酒屋と喫茶店を足したようなもの。 ゆっくり座って飲むスペースと、「くいっ」と一杯引っかけるカウンター(BANCO=バンコ)から成っています。 朝はバールでブリオッシュとカプチーノを一杯、10時に休憩のエスプレッソを一杯、お昼にはランチ、午後の3時にまた休憩、仕事が終ったら食前酒、夕飯が終ったらまたエスプレッソ・・・こんな感じでイタリア人は一日に何度もバールへ立ち寄ります。 大体みんな、朝はここ、昼はここ、夜はここ、というようにお気に入りのバールを持っています。 そして、そこしか行かないといっても過言ではありません。 街中には「BAR」の看板が溢れており、その土地その土地に合ったバールをあれこれ探し歩くのも、イタリアでの楽しみ方です。

さて、このバールの雰囲気を語ろうと思ったらそれはちょっと難しいです。 私が感じただけでもざっとこれくらいタイプがあるんじゃないでしょうか。

<1>洒落たカフェのような雰囲気を持ち、ショーケースにはドルチェがずらりと並び、ランチメニューなども充実していて、間違いなくオープンエア席などもあったりするバール。

<2>由緒正しい歴史のあるバール。「ダンテが生前好んでいた」とか「〜で最も古いバール」とか、何らかの形容詞がつくバールです。

<3>歴史的建造物の周辺にある、足の疲れた観光客が必ず立ち寄るバール。有名なトレヴィの泉の横には「バール・トレヴィ」など。

<4>(イタリア全土においては明らかにこれが一番多いと思われます)男気溢れる、暗い、狭い、いわゆるよく行く近所、街中のバール。トト・カルチョは必須。 (e-cafeより)