3.芳賀赤十字病院における産科休止の問題について▲
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平成17年5月1日で、芳賀赤十字病院の産科が休止する。これは新たに創設された『臨床医師研修制度』に伴い、各大学病院から派遣されていた医師が呼び戻されることになったためであるが、決して看過できる問題とは思えない。
『安心な場所で子供を産みたい』というのは、いつの時代でも女性の共通した願いであろう。そうした中にあって、芳賀赤十字病院での出産件数は年々増えていた。にも関わらず、今回の産科休止が決定したわけであるが、市としては今後の影響をどのように分析しているのか。
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【答弁】 |
芳賀赤十字病院では、芳賀郡市内の出生届件数約1300件のうち、約3分の1を受け持っていた。今回の産科休止によって、市内の医院だけでなく、郡市外の医療機関に今まで以上に多くの人が通院や入院しなければならず、地域医療にとって重大な事態であると考えている。
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産科が休止するという情報を受けて、真岡市や周辺の町ではどのような取り組みをしてきたのか。また、今後の対策は。
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【答弁】 |
これまで、市や芳賀郡市町会では、芳賀赤十字病院に対して産科医師の招へいの要望書を出し、病院側もそうした要望書を持って、全国105ヶ所にのぼる医療機関に派遣要請をしてきた。数ヶ所の医療機関から『臨床研修が終わる2〜3年後には派遣可能』という回答を得ている。
しかし、それを待つだけでなく、今後も芳賀赤十字病院に対して強く要望していく。
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真岡市や周辺の町が協力し、産科の医師を待遇面で支援することによって、医師の招へいを推進することはできないものか。
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【答弁】 |
産科医師は全国的に不足しているものであり、待遇面が原因で休止になるわけではない。しかし、赤十字社の給与体系では(本棒を上げるのは無理だが)手当面では厚遇することが可能と聞いている。
芳賀赤十字病院に対して、産科医師について手当等を考慮するよう働きかけをしていきたい。
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