中村、4回目の登壇!
2 月 定 例 議 会

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真岡市議会の「2月定例議会」が2月23日(月)〜3月18日(木)の期間で開催されました。中村は、質疑・一般質問の2日目にあたる3月4日(木)に登壇し、

1.教育の現場における諸問題について
2.若者の雇用確保について
3.公共工事の見直しについて
4.市町合併に向けた今後の取り組みについて

 と計4件の一般質問を行い、議論を展開しました。


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質問:中村かずひこ
質疑・一般質問 答弁:福田 武隼 市長    .
   沼生 圭市 教育長   .

 1.教育の現場における諸問題 について
(1) 全国的に小中学生の基礎学力低下が叫ばれている中、本市においても、「かけ算九九が小学校卒業時までにマスターできない児童が少なくない」という声を聞く。教育委員会では、小中学生の基礎学力低下の実態をどこまで把握しているか。また、今後の対策は。
【答弁】 市内の全小学校で、かけ算九九の習得状況を調査したところ、習得できていないのは、小学2年生で全体の 5.8%、小学3年生で 4.1%となっている。今後とも、児童生徒に応じて @低学年で基礎学力の繰り返し指導 A家庭学習の習慣を確立するよう家庭に要請 B複数担任制のための非常勤講師配置など、きめ細やかな指導の充実を図りたい。
(2) 昨年12月、京都府宇治市の小学校で、刃物を持った侵入者に児童がケガを負わされる事件が発生したが、教育委員会はこの事件についてどのような認識を持っているか。また、市内各校の安全対策を再度見直す必要性はないか。
【答弁】 たとえ学校に防犯整備を整えても、今回の事件のように、容易に校内へ侵入されてしまうことがあり、施設整備での対応には限界がある。むしろ、常日頃から地域の人々に学校を開くことにより、学校と保護者や地域の信頼関係を結び、連携協力し合える体制を作ることが大切だと考える。

 2.若者の雇用確保 について
(1) 真岡出身の若者が、就職時に地元を離れるケースが、近年多くなってきた(コンピュータ・カレッジ就職状況などによる)。若者が魅力に感じる雇用の場を創出することは、大きな課題だと考える。インターチェンジ周辺に計画されている第5工業団地は、どのようなビジョンの下で誘致・整備を行うつもりなのか。また、6月議会で答弁した、『ベンチャー企業の各種支援制度の利用促進、周知等』を、市では具体的にどのような施策として盛り込んでいくつもりか。
【答弁】 第5工業団地の誘致にあたっては、インターチェンジ周辺地区にふさわしい企業を誘致するための『第5工業団地企業誘致計画』を策定する中で、若者に限定することなく、働く意欲のある老若男女の雇用に配慮した、魅力ある企業の誘致に努めたい。また、ベンチャー企業への支援制度の利用促進、周知については、県などと連携を図りながら、各種パンフレットの活用等、積極的にPRをしていく。
(2) 地元で育ち、地元を愛する若者が、どれだけ地元に定着するかは、今後の自治体活性化を語る上で、最も重要な指標の1つであると考える。動向把握のためにも、中学校の卒業名簿などを活用して、若者の「定着・Uターン率」(仮称)を市独自に調査することは出来ないか。
【答弁】 真岡で生まれ育った若者が、楽しく安心して暮らせる街として考え、定住・定着しているか、そのパーセンテージを把握することは、街づくりの重要な指標であると考える。今後、調査方法等について検討していきたい。

 3.公共工事等の見直し について
(1) 福田市長は就任以来、公共工事の入札制度を改革してきた(予定価格の事前公表、入札会場のTV中継など)。しかし本市の落札率は、毎年97%台と高い数字で推移している。先進地を参考にして、入札制度をより見直す必要性があるのではないか。
【答弁】 真岡市の平成13、14年度の予定価格に対する落札率は、97%台で推移しているが、設計額に対しては、平均87%で契約している。制度の見直しについては当分行う考えはない。今後も、地方自治法を遵守しながら、公平性、競争性を図っていきたい。
(2) 毎年、年度末になると『国や自治体では予算を消化するため、無駄な公共工事を行っている』という話題が各方面から出て来るが、本市の実態はどうなっているか。また、そうした話題が出て来ることの原因は、一体どこにあると執行部では考えているのか。
【答弁】 真岡市で発注する工事は、4半期ごとの計画に基づいて適正に行われているものと認識している。『無駄だ』というイメージを市民に持たれる要因は、市街地の工事は道路を掘削するものが殆どであり、1度施行した場所を再び、舗装復旧工事や関連する工事が繰り返されるために生まれるものと考える。手順の見直しに加えて、PRに力を入れることで、イメージの払拭に努めたい。

 4.市町合併に向けた今後の取り組み について
(1) 市町合併により、行財政のスリム化や人件費の抑制が期待されるが、職員の給与に格差が見られる芳賀地域では、その効果は大変疑問である。1市4町で合併し、現在と同様の事務事業を行う場合、職員の余剰人員はどの位出るのか、試算は出ているか。また、職員対象の勧奨制度を今後実施する考えはあるのか。
【答弁】 合併後どの程度、職員の余剰人員が出るかについては、現在、事務事業の一元化のための調整作業をはじめたばかりであり、試算には至っていない。定員管理や勧奨制度の導入については、今後、(合併協議会の)分科会や幹事会等で十分検討されるものと考える。
(2) 真岡市からは現在、市長、助役を含め8名の方が『芳賀地区合併協議会』に委員として出席している。しかし、各委員がどのような人物で、合併に対してどのような考えを持っているのか、市民には知らされていない。あくまでも本市の代表として法定協議会に出席している以上、顔写真やプロフィール、合併に対する考え方について、市広報等を通じて知らせるべきと考えるが。
【答弁】 紙面の制約があり、顔写真やプロフィール等は掲載していないが、協議会委員の名前については「広報もおか2月号」等で紹介したところである。今後も、合併協議会での協議内容、決定事項等を毎月お知らせしていきたい。
(3) 合併後の新しい市は、行政と住民の距離が今まで以上に出来るため、住民が主体的となって考え、行動する、本当の意味で住民参加型社会をつくることが必要となる。しかし、その第一歩である新しい市の成立に、住民の声を制限して調査をしている現状では矛盾を感じる。『新市建設計画』が出来上がった時点で、住民投票もしくはアンケートで、住民に意向を問う考えはないか。平成13年から現在まで、全国では 112の市町村が住民投票を行ったそうだが。
【答弁】 2月に新市建設計画のための住民アンケートが終了したので、その結果を踏まえて(計画の)素案づくりに取り組んでいく。9月頃には各地域で懇談会を開催し、市民から多くの意見を聞いていく考えだ。最終的な合併是非については、新市のまちづくりや財政計画などが明らかになった段階で、議会と十分な協議を重ね、判断をしていきたい。


再 質 問
 若者の雇用確保 について
『第5工業団地企業誘致計画』は、大体いつ頃までにまとめるつもりでいるのか。
【答弁】 完全に用地の整備が終わる頃、出来れば平成18年度までには取りまとめたいと考えている。
 公共工事等の見直し について
平成14年度における落札率を県内12市で比較すると、真岡市の 97.95%は最も高い数字だが、これについて執行部は課題として考えているか。
【答弁】 落札率では高いように見られるが、設計額で比較すれば、真岡は最も安い市の1つではないかと認識している。今後は比較を設計額で出すよう、県にも要請していくつもりである。
公共工事があらぬ風評にさらされることなく、正当な評価を与えられぬようにするのは、行政の当然の務めだと考える。市広報等で現状や仕組みについて、市民に分かりやすく伝えるべきではないか。
【答弁】 年度末中に様々な手段を活用して、公共工事の現状、仕組みについてお知らせするようにしたい。
 市町合併に向けた今後の取り組み について
協議会委員のプロフィール紹介について、「紙面の制約…」と言うが、本来は最優先に掲載すべきものではないのか。
【答弁】 協議会委員のうち、学識経験者の代表3名は、商工農や性別のバランスを考えて選んだ方々である。顔写真、プロフィール等については、市広報等の紙面をやりくりして掲載しようと思う。
9月に各地域で懇談会が行われた時、合併に反対もしくは疑問の声が参加者から多く出た場合、執行部はどういう対応をとるつもりか。
【答弁】 反対の声が多かった場合は、(合併を)やめることを含めて検討することになるだろう。しかし、最終的には議会と相談して判断するのが筋である。

再 々 質 問
 市町合併に向けた今後の取り組み について
懇談会の意見がその後の参考になるというが、やはり課題の重要性を考えれば、全体の意向把握が必要ではないだろうか。周辺自治体を見ると、茂木町と市貝町で全有権者を対象に、合併のあり方を問うアンケートが実施されている。また市レベルでも、真岡市より人口が多い栃木市で全戸対象のアンケートを予定していると聞いている。真岡市でも5年に1度、国勢調査は実施しているのだから、決して不可能ではないと考えるが。
【答弁】 調査を終えたばかりの、『新市建設計画のための住民アンケート』のサンプル数(1市4町で1万人)が少ないと言いたいのだろうが、これは合併協議会で決定されたことである。当然、アンケートの回答には『反対』という意思表示もあろうが、その点については、今後結果がまとまり次第報告していく。また、重ねて言うが、合併について最終的には、議会と相談して判断をするのが筋だと考える。

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