中村、2回目の登壇!
9 月 定 例 議 会

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『9月定例議会』の質疑・一般質問が9日(火)、10日(水)の2日間にわたって行われました。中村は、6月に続き今回も登壇を果たし、

1.職員倫理条例の制定について(質疑)
2.不登校対策について
3.スポーツ・文化活動の振興について
4.市民の立場に即した行政の運営について

の計4件を質問し、論戦を展開しました。


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質問:中村かずひこ
質疑・一般質問 答弁:福田 武隼 市長    .
   沼生 圭市 教育長   .
   柴山 時男 総務部長  .

 1.職員倫理条例の制定 について(質疑)
(1) 今回出された条例案を見ると、職員の具体的な禁止行為や、市役所内部の調査方法などについては、条例を補完する『職員倫理規則』の登場を待たねばならないが、それにはどのような内容が盛り込まれ、いつ頃施行される予定なのか。
【答弁】 職員倫理規則には
  1. 利害関係者の定義
  2. 利害関係者との間における禁止行為
  3. 私的な関係を有するものとの間における例外規定
  4. 倫理監督者の定義
などを盛り込んでいく。時期については、職員倫理条例の施行に合わせて公布・施行していく考えである。
(2) 公正な調査のために、市民や有識者など第3者のチェックを受ける必要があると思うが、それはどのような方法で確保されるのか。
【答弁】 職員に倫理条例違反の疑いがあった時は、現在組織されている、『真岡市職員綱紀委員会』で調査したい。これは会長に助役、委員には部長職が当たることになっている。よって、現段階では外部委員の委嘱等は考えていない。
(3) 条例案に『市民及び事業者の責務』(第7条)が定められているが、これに違反した者も、『違反行為の調査』(第9条)の対象になるのか。
【答弁】 第7条は市民等に行動理念を求めたものがある。また、あくまでも条例は職員を対象としているものなので、市民等は違反行為の調査対象にはならない。

 2.不登校問題 について
(1) 小中学生の高い不登校率をうけて、真岡市では平成6年から真岡中学校の空き教室を使った『ライブリー教室』が開設されている。しかし、学校に拒絶反応を示している子供達が、あえて学校に通うことを強いらされている環境には批判があった。周辺に様々な文教施設が整った、青年女性会館などに移転すべきではないか。
【答弁】 ライブリー教室の移転については、かねてからの懸念事項であった。青年女性会館は、運動場や図書館が隣接しており、立地条件としては恵まれている。特に、1階のロビーは比較的利用が少ないことから、この部屋を改造して活用するのも1つの方策と考える。よって、移転先の候補の1つとして十分検討していきたい。
(2) 引きこもりをはじめ、集団生活が困難な子供たちに対して、個別指導や家庭訪問の事業を充実させていく必要性があるのではないか。
【答弁】 現在、ライブリー教室に経験豊富な元教師を教育相談員として配置し、保護者対象の相談業務等を行っている。また、大学生などのボランティア相談員を配置し、生徒の相談相手になっている。今後も、学校との連携を図り、引きこもりや不登校の解消に努めたい。
(3) 真岡市の調査によると、中学生の不登校の原因の1位は『無気力』となっている。しかし、子供達が無気力になるには何らかの理由があるはずだ。
より詳細なデータの収集と実態の把握に努めるべきではないか。
【答弁】 調査項目にある『無気力』は、統計上の分類である。教育委員会では学校に対して、より詳細な資料の提出を求め、問題解決に取り組んでいきたい。

 3.スポーツ・文化活動の振興 について
(1) 真岡市でも地域に根ざしたスポーツクラブとして、ホンダ女子ソフトボール部(H13年 埼玉県より移転)、コットンウェイ硬式野球クラブ(H14年結成)などがある。しかし、現状では彼らの活躍や存在すら知らない市民が数多い。今後、こうしたクラブに対して、市はどのような支援をしていくつもりなのか。
【答弁】 市では現在、特定の団体に支援が偏ることのないよう配慮しながら、各種競技団体で組織されている体育協会に運営費補助をしている。今後は、それ以外にどのような支援策があるか、他市の状況を調査しながら検討したい。
(2) 市民会館の自主事業は、これまで小学生以下を対象にしたものがほとんどであり、回数も少ない。今後は、より幅広い分野の事業を展開すべきではないか。
また、中高生などに『どんなイベントを開催してほしいか』アンケートを実施しても良いのではないか。
【答弁】 市民会館の事業は大きく分けて、自主事業と共催事業の2つに分かれる。これらについては、世代間のバランスが取れていると認識している。しかし、20代を対象にしたものについては不十分であった。今後は市民にアンケート等調査を実施し、より幅広い事業を展開するための参考にしたい。
(3) よく街かどでスケートボードなどに興じる若者を見かけるが、真岡市にはそうしたものを楽しめる公園が存在しない。
県西公園(茨城県協和町)を参考に、公園施設を見直しする考えはないのか。
【答弁】 現在栃木県内では今市市と黒磯市にそれぞれ1ヶ所ずつ、スケートボード場が設置されている。本市においては、既存の公園等においてスケートボード場設置は難しいと考えているが、多用なニーズを考慮して、新しい公園建設計画の中で検討していきたい。

 4.市民の立場に即した行政の運営 について
(1) 市民から市職員の窓口や電話での応対の悪さを指摘する声が多く寄せられている。今後、マナー改善をどのように図るつもりなのか。
【答弁】 窓口や電話応対におけるマナーの基本は、相手の立場に即して行動することである。これまでもマナーを身につけるための研修を実施して来たが、今後もこうした研修の充実を図っていきたい。
(2) 窓口の時間延長日の拡充や、土日開庁の考えはないのか。職員の時間差出勤や、休日を交代でとることにより、人件費の増大もなく実施できると思うが。
【答弁】 職員の時間差出勤等により、通常の勤務時間が手薄になって、市民の方々にご迷惑をおかけすることも考慮しなければならない。今後、出来るだけ経費を増やさず、なおかつ、行政サービスの向上につながる方策を検討していきたい。
(3) 現在、真岡市は全人口の 4.7%が外国人であり、出身国も27カ国と広範囲である。そんな中、市役所では昨年度から『外国人相談窓口』を毎週水曜日に設置するようになったが、職員の中でも希望者を募って語学研修を実施し、窓口における通訳のサービスを、より充実させても良いのではないか。
【答弁】 職員の語学研修は、英会話を実施しているほか、通信教育講座としてポルトガル語やスペイン語の受講を推奨しており、その中で対応していきたいと考えている。
(4) 行政組織の『縦割り』から生じる諸々の不便さを解消させるため、アメリカで行われている『311サービス』のような、総合的な相談窓口『よくきく課』(仮称)を創設すべきではないか。
【答弁】 市民にとっては、電話での問い合わせや来朝した際、その場で用が足りることが望ましいことだが、全ての職員が全ての職種について理解するのは難しい。
しかし、市民の利便性を図ることは職員の務めであるので、より一層のサービスが図れるよう指導していきたい。
(5) 住民により開かれた行政運営のために、『パブリックコメント制度』の導入を検討しても良いのではないか。
【答弁】 環境基本条例制定の際に、市民から広く意見を求め、条例に反映させたことなど、市長就任以来、市民参画、市民協動のまちづくりを基本理念としてきた。
『パブリックコメント制度』はそうした理念を実現するための、有効な手段と考えている。今後、この制度については調査研究を進めていきたい。

要  望
   市民の立場に即した行政の運営について
今回提案したものは、それほどのコストをかけずとも、実施できると考えている。
特に、『パブリックコメント制度』については、市長も有効な策と答弁された。ぜひ、実施に向けて前向きに取り組んでいただきたい。

再 質 問
 職員倫理条例の制定 について
第3者のチェックを受けないとの事であったが、内輪のみの調査は信用されにくいものと考える。市役所内部で行われた調査の結果・内容については、どのレベルまで市民に開示するつもりなのか。
【答弁】 処罰の対象になったものについては、原則公開していきたいと考えている。
 不登校問題 について
ライブリー教室の移転については、既に議会で取り上げてきた課題である。今も検討段階でとどまっていることを聞くと、「執行部はこれまで何をして来たのか」という思いに駆られてしまう。
いつごろまでに結論を出すつもりなのか、ハッキリと答えてほしい。
【答弁】 以前から『公共施設の利用状況を見ながら検討したい』と答弁してきたが、目的以外の使用となるので決めかねていた。(比較的利用率の低い)青年女性会館1階のロビーを区切るなどして使用すればいいという考えはある。しかし、財政との絡みもあるので、市長部局とも相談しながら、出来るだけ早く結論を出したい。
小中学生における『引きこもり』の現状はどうなっているか。また、彼らと接しているボランティアの人数と活動内容について詳しく答えてほしい。
【答弁】 現在、市内で『引きこもり』になっている児童生徒数は、合計12名である。大学生等のボランティアは2名。彼らにお願いして、月1回のペースで家庭訪問を行うようにしている。

要  望
   不登校問題について
ライブリー教室の移転については、ぜひ市長部局と積極的に話し合いを進め、来年4月までには実施していただけるよう願っている。

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