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ハムスターからの感染症 (重要)


レプトスピラ感染症

野生のネズミなどが媒介する、レプストピラ菌による感染症。
感染しているネズミの尿が、傷口や粘膜に入ることにより感染する。
また、河川や汚染された水田などにもこの菌は存在し
日常からでも感染する恐れがあり、人獣共通感染症として知られている。
(人から人への感染はしない)

ハムスターが感染源になることは通常では考えられない。
また、ハムスターがレプトスピラ菌に感染したら、2週間以内に死ぬので
購入あるいは飼育して2週間以上経過して、元気があり食欲旺盛で
体重も維持できているようなら健康だと考えられる。

無作為に何件かのペットショップで販売されているハムスターを
専門家が検査したところ、一例も見つかっていない。
しかし、現実には感染の「疑いのある」患者が出ているので、注意が必要。
 
☆ レプトスピラ菌による症状 ☆
1週間から10日前後で急に発症。
出血、嘔吐、下痢、発熱、筋肉痛、黄疸症状、腎炎、肝炎 など。
重症の場合は、数時間から2〜3日で死ぬこともある。
意識確認と、できれば気道確保をして、すぐに119番!!
感染症防止  ≪基本中の基本です!!≫
  • 触った後は必ず手を洗う。
  • キッチンでエサ入れや道具を洗わない。
     (人間の食器に飛び散ることがある)
  • 過剰なスキンシップはしない。
     (キス・口移しの餌やり・同じ布団で寝る など)
  • 怪我をした手でハムスターに触ったり、掃除をしない。
     (唾液や粘液が小さな傷口から感染することがある)
飼育時の注意
  • 管理の行き届いた、清潔なペットショップで購入する。
    または、何年も家で健康に飼っていて繁殖した子を譲ってもらう。
  • 購入したら、2週間くらい単独で飼育する。
    その間はスキンシップはとらず、安静にする。

    (ハムスターに環境になれさせるためにも)
  • 野生のネズミに会わせないように、必ず室内で飼う。
    (留守時は必ずケージまたは水槽に入れ、脱走しないように気をつける)
    また、イヌやネコと一緒にするのは避ける。
  • 掃除をこまめにし、清潔にする。(トイレとエサ箱は毎日掃除する)
  • 触る時は噛まれないように気をつける。

アナフィラキシーショック

ハムスターに噛まれ、唾液などが体内に入ると
激しいアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることがある。
ハムスターだけでなく、ネズミなどげっ歯目全般にいえることで
特に、アレルギー体質の人は注意が必要。
 
☆ アナフィラキシーショックによる症状 ☆
数分から30分以内に発症。
息苦しさ、不安感、口腔内乾燥、じんましん、悪心
顔面蒼白、脈拍微弱、血圧下降、失神、チアノーゼ、無尿、呼吸困難など。
意識確認と、できれば気道確保をして、すぐに119番!!
噛まれないために
  • 「今から触るよ〜」というサインを出す。
     (目の前で指をちらつかせる・見えるところで手を動かすなど)
  • 上から掴むのではなく、下からすくい上げる。
     (上から手を出すと攻撃体勢に入り、敵だと思われて噛まれやすい)
  • 他のハムスターを触った直後に触らない
     (なわばり意識が強いので、手を敵だと思って攻撃する)
  • 食品や、洗剤・化粧品などのついた手で触らない
噛まれてしまった場合
  • 流水で十分に唾液を洗い流し、消毒する。
  • アナフィラキシーショックは、短時間で急速に進行するので
    噛まれたことを他の人に報告して、しばらくの間一人きりにならないようにする。

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