バッドディテクターの製作

 

 スーパーへテロダイン方式のラジオ(市販のラジオ)とバッドディテクターのブロックダイアグラムを比較すると大変似通っている事がわかる。手持ちのラジオ用の部品の流用でほぼ部品は足りた。ただしマイクは秋月で新たに購入した超音波シリコンマイクを利用した。その結果大変感度の良いバッドディテクターが出来上がった。
 自宅周辺を飛び交うコウモリの鳴き声を録画した。    コウモリの鳴き声のビデオ

(1)回路の説明
 マイクが拾った超音波はマイクアンプで
100倍増幅する。直列に入れたコンデンサーを小さく(4700pF)して簡単なローカットフィルターとし,不要な可聴音をカットした。約8kHz以下の周波数の音は減衰する。周波数を変換するために必要な発信器はLMC555を使った矩形発振回路で20kHz50kHz を発生させる。周波数変換はNJM1496を使ったダブルバランスドミキサー(DBM)である。出力には簡単なローパスフィルターをつけた。

(2)使い方
 
40kHzあたりに周波数を合わせると,コウモリの声が大変良く聞こえる。コウモリは断続的に超音波を発しているので,多少周波数がズレていても声は聞こえる。そこで周波数を変化させ最も良く聞こえる所に合わせる。具体的な操作は周波数が低いところから徐々に上げていくと,甲高い音から徐々に低くなる。発信周波数でコウモリの鳴き声の高さは変化するので聞きやすいところで止める

 

 20171061730自宅で飛び交うコウモリのビデオ撮影を行った。バッドディテクターをカメラの横に置いて音を拾った。シリコンマイクは大変感度が良いようだ。数10m先のコウモリの鳴き声もはっきり聞くことが出来た。
   コウモリの鳴き声のビデオ