電子すべり抵抗器

 黒板に磁石で貼り付けて実験をするためにデジタル電圧計や針式の電圧計を製作してきた。電池も黒板に磁石ではり付けたが、すべり抵抗器は大きく重すぎて、とても磁石では付けられない。
 そこで、軽くて小さくまとめられる電子式のすべり抵抗器を製作した。右の回路図のようにトランジスターのベース電圧を可変して、出力を可変する電源装置である。できるだけ無駄な電圧を消費しないようにインバーテッドダーリントン接続にした。
 製作はジャンクで買った基盤を放熱板として利用した。端子は3mmのネジを使い、パターンはカッターナイフで削って使った。
 ダイソーで購入した25個100円の磁石を接着剤ではり付け黒板に取り付けられるようにした。
 右の写真のように、スライドボリュームを上下して端子Bの電圧を可変する。4.8V0.75Aのクリプトン電球を点灯させているときの写真である。トランジスター2SC1018は絶対定格7A、30Wである。放熱の関係でこれ以下になることは間違いないが、電源を乾電池6本、1A程度の電流なら不安はない。