散乱の実験

 

 物理の教科書に出ている光の散乱を観察する装置を作った。利用した透明の筒は長さは30cmである。この筒は0.5mmのペット樹脂を円筒形に加工して自作した。接着はアクリル樹脂用の接着剤が利用できる。

 下から光を当てているが,100円ショップで購入した懐中電灯の電球(クリプトン球)と反射板を利用している。3.03Vで0.544Aの電流が流れる。

 白濁した水は,固形石けんを手でこすりながら作った石けん水である。

 この実験のポイントは石けん水の濃さである。30cm上からのぞいて光っている電球が把握できる程度の濃さがベストのようである。

 

 右の写真のように,上から光をのぞき込むと,豆電球の光がオレンジ色〜赤っぽくに見える。

 はじめは光源として,むき出しの豆電球を下に置いただけであったが,光が広がってしまい直接電球の光が筒の裏面に当たってしまう。その結果,散乱光が邪魔されて見えない。そこで懐中電灯の反射板で光を集光して細いビーム状にしたところ,光の散乱の様子をうまく観察できるようになった。