LCD表示タイプ 波源駆動装置

1.アナログ式,LCD表示周波数カウンタータイプ

 アナログ式(ファンクションジェネレータ)はなめらかに周波数を可変出来るから,周波数を変えて共振周波数を探すような用途には向いているのではないかと考えた。しかし,周波数カウンターがないと正確な発振周波数がわからないことから,PICを使って周波数カウンターを自作した。

 (1)周波数カウンター

 波源の駆動や弦の共振の実験における波源の周波数は100Hz以下がメインとなる。周波数カウンターで1秒間波の数を計数することを考えると,1秒間に100個以下になるので有効数字は2桁以下になる。しかし,周期を測定して周波数に換算する方式を採用すると短時間に高精度の周波数を計測できることになる。そこで1000Hz以下は周期を測定して周波数に焼き直す方式の周波数カウンターを製作した。
 PICBASICは整数型のBASICっであり,周期から周波数を計算する時点で丸められてしまう。そのために浮動小数点演算サブルーチンを組み込んだ。またプログラムメモリーの大きいPIC16F88を利用した。

BASICプログラム
HEXファイル

 (2)アナログ式ファンクションジェネレータ

 

・2連ボリュームでスピーカを駆動する発信器,LEDを点滅させる発信器の周波数を同時に設定する。

・LED点滅用の発信器は10kΩのボリュームで微調整できる。

・10kΩボリュームの値を変化させると振幅が変化する。

・電源はジャンク品の電源。LEDの駆動電流は1Aであるが,ON・OFFするので平均電流は20%程度。

2SB834はそれほど発熱しない。通常の利用では問題ない

・LEDは定電流回路で駆動しているので,調整箇所はない。ほぼ1Aになる。

・積分回路の入力に接続した10kΩが無いと異常発振する。今までの発振回路には入れていなかったので不安定だった

 

 

2.デジタル発振式,LCD周波数表示タイプ

 今までスイッチで周波数を設定していた波源駆動回路をボリュームで周波数を可変し,同時にLCDに周波数を表示する形式に改良した。

BASICプログラム
HEXファイル