エクセルを使った栄養計算

 表計算の応用としての位置づけで,エクセルでリスト処理を学習します。そこで生徒が興味を示すような実用的な教材として栄養計算を選んでいます。
 四訂版の栄養成分表から抜き出して打ち込んだ約
700種類の食材をデータベース化した表を利用します。この表で並べ替えや検索,自動集計の実習を行います。最後に計算式を埋め込んだワークシートを作成して,表から抽出した食材を組み合わせて,料理の栄養価を計算します。

この図は計算式を埋め込んだワークシートです。行番号726に,栄養成分表から抽出したレコードを貼り付け,行番号28〜にグラム数を打ち込むと,重さで換算した栄養素が計算されます。なお,廃棄率は計算していません。 ワークシートの2行目には,成人男子が一日に必要とする各種栄養素の表があり,その量に対する充足率を計算します。

充足率を元にレーダーチャートを描きますので,グラフを見るとひと目で何が足りないかがわかります。

 

●食材の抽出(検索)の仕方

 栄養成分表には700程度の食材の栄養成分が保存されています。必要な食材をどのようなして取り出すかがポイントになります。そこでエクセルのオートフィルター機能を使って,食品名で図のように検索します。

 次に,栄養成分表から抽出されたレコードを行番号をクリックして行全てを選択・コピーし,栄養バランス計算表に切り替えて,コピーします。最後にグラム数を入力すれば一つの食材についての処理は終わります。

●練習

 次の表はカレーライスのレシピです。栄養を計算してください。また,これだけでは栄養に偏りがあり,ある食材をプラスすると,とてもバランスが良くなります。それは何かを探してください。

●注意・利用上の工夫

 生徒諸君がよく犯すトラブルは,栄養バランス計算で不要になったレコードを行の削除で消したり,レコードを移動させたりすることで,計算式を狂わせてしまうことです。 せっかく作った栄養計算表は,別のシートにコピーしておくと再利用できます。

●栄養計算のエクセルワークシートをダウンロードする→       calorie.xls      (184k)