PowerLEDモジュールの製作
 
(1) PowerLEDモジュールの製作                           
 照明用LEDを利用した基板を製作します。照明用のLEDは赤・緑・青の3原色のLEDが一つのパッケージに収められています。3色を同時に発光させることで白い色を合成します。弾丸型のLEDと比較して光が広い範囲に広がり,3色の明るさを調整することで多くの色を合成することが可能です。
 利用するLEDはEP204K-35RGB Enhanced PowerLEDで各色35mAの電流まで流すことが可能で,電源は学習基板のピンソケットからとります。
 PowerLEDはかなり発熱するので,プリント基板の銅箔面に取り付け銅箔面を放熱板として利用します。その他の部品はこれまでと同じ面に取り付けます。
 
(2) PowerLEDモジュールの動作確認                       
 学習基板に図のようにPowerLEDモジュールを取り付ける。パワーモジュールのピンをピンソケットにずれないように注意する。
 @上記の動作確認プログラムを書き込んだ学習基板を用意する。
 A7,6,5のスイッチを上に上げると,緑,赤,青のLEDが点灯することを確認する。
 
 
 
 
A/Dコンバータモジュールの製作
 
(1) A/Dコンバータモジュールの製作                      
 アナログをデジタルに変換するためにA/Dコンバータモジュールを製作します。利用するA/Dコンバータは4.095Vの電圧を2進数12桁に変換する分解能で,CPUからの命令で切り替えることができる8つのアナログ入力チャンネルを持っています。CPUとはシリアルでデータや命令をやり取りするので,4本の信号線で接続するだけですみます。
 電源はBasic Stamp学習ボードから供給を受けるので,指定のコネクターを接続するとピンソケットの+5電源で動作します。
 
 
 
 
(2) A/Dコンバータ MCP3208-C                                
 MCP3208デバイスは,内部にサンプル&
ホールド回路を搭載した逐次比較型12 ビット. アナログ/デジタル(A/D) コンバータです。プログラマブルで,4 つの疑似差動入力ペアまたは8 つのシングルエンド入力に切り替えられます。デバイスとの通信は,簡単なシリアル. インターフェースを使用して行います。デバイスは最高で100ksps の変換スピード(1秒間に10万回変換)で動作します。
@VREFピン
 基準電圧(VREF)はアナログ入力電圧の範囲を規定するピンです。このピンに加えられた電圧がA/D変換で出力される2進数の最大値に対応します。
 例えばVREF=4.095Vにすると,入力に4.095Vが入力されると出力される2進数は111111111111(2)になります。
                 
ACH0〜CH7
 このピンにアナログ電圧を入力します。
BCLK(シリアル・クロック)
 変換の開始,変換に必要な信号です
CDin(シリアルデータ入力)
 MCP3208に指令を与えるためのピン
DDout(シリアルデータ出力)
 A/D変換の結果が出力されるピン
ECS/SHDN
 このピンがLOWの時にA/Dは動作します
(3) A/Dコンバータ MCP3208-C の使い方             
          
 
 Basic Stamp学習ボードと接続して,サンプルプログラムを実行させると,デバッグウインドウが開き,キーボードから0を入力すると,A/D変換された結果が画面に表示されます。
 A/Dコンバータへ与える制御ビットは7ビットで,次のような意味があります。チャンネル切り替えは000を001にするとCH1が選択できます。
     
 CS_ ピンをLOW(0V)にして,BasicStampのシリアル通信用のコマンド
shiftout  シリアル出力(BasicStampから見て)
shiftin   シリアル入力(    〃      )
を利用します。
 
 
(4) A/Dコンバータモジュールの動作確認                              
 図のようにA/Dコンバータモジュールを取り付ける。動作確認,及び調整が必要なのでテストプログラムを走らせて行います
 調整は4.095Vの電圧を入力したときに出力が111111111111(2) になるように半固定抵抗を調整します。