福田市長の所信表明(全文)

 私は、菊地前市長の後を引き継いで市政運営をお預かりすることとなり、昨日、真岡市監査委員の立会いのもと、真岡市長事務の引継ぎを終了いたし、改めてその責任の重大さを認識いたしたところであります。

 これからの市政運営に当たりましては、議員各位をはじめ市民の皆様、そして行政に携わる多くの皆様のご理解が必要でありますので、まず、私の基本姿勢を申し述べ、ご協力とご支援をお願い申し上げるものであります。

 私は、真岡で生まれ、真岡で育ち、そして市民の皆様とともに真岡で働き、真岡で暮らしております。

 真岡は、ほんとうにすばらしいまちであると感じております。

 私は、このすばらしいまち真岡を、よりすばらしい真岡にするために、全力をもって努力する所存であります。

 また、本市は調和のとれたまちとして、県内外において高い評価を受けております。

 この評価は、恵まれた風土のもと、ここで生活する多くの市民と真岡で働く方々、そして歴代の市長並びに歴代の市議会議員のたゆまぬ努力のたまものと受け止めております。

 私は、市民だれもが、真岡に生まれてよかった、移り住んでよかったと本当に実感できる生活重視のまち、加えて「安心」と「ゆとり」と「生きがい」が肌で感じられるまちこそが、本来まちとしてあるべき姿であると考えております。

 そのためには、市民の総意を結集し、だれもが公平で、時宜を得た質の高い行政サービスが受けられる行政を執行し、そしてなお一層信頼される市政の実現を目指す覚悟であります。

 私は、選挙公約を掲げるに当たり、市政運営に対する考え方の原点となる5つの基本姿勢を決定しました。

 その第1点は、これまでの市の政策及び行財政運営をきちんと分析・評価し、事務事業等評価により、見直すべき点はきちんと見直すことであります。

 いま、地域社会を取り巻く生活環境は決して良好とはいえません。経済活動の停滞が続くなか、少子高齢社会、高度情報化社会、環境重視社会等への変貌は加速し、それに伴って市民のニーズも変化し、将来への不安を口にする市民も増しております。

 こうした今、市政運営に当たっては、将来を見据え、ムリ、ムラ、ムダを廃し、最小の経費で最大の効果を求める地方自治の本旨の実現と未来志向型の市政の展開が必要なのであります。

 第2点は、市民の声をよく聞き、市職員に研究させ、自由な討論と市民の参画を経て政策を決定することであります。

 今、市政に必要なのは、形だけの市民参加ではなく、だれもが自由に討論できる場の確保であります。単に行政側の考え方を一方的に市民に説明する従来の話し合いのスタイルを改め、それ以前に市民が自由に討論できる場と意見を聞く場を設けたいと考えております。

 第3点は、行政側から積極的に情報を公開し、透明性のある行財政運営を行うことであります。

 だれにでも公平な市政運営を進めるために、特に重要となるのは、行政の持っている情報の公開であります。市民の側から情報公開制度を利用して情報の公開を求められるのを待つのではなく、私は行政の責任者として行政側から積極的に情報を公開する考えであります。行政の透明性と信頼性を一層高めるためにも、また、市民が生活の場で適時適切な判断をくだすことを容易にするためにも、行政のタイムリーな情報提供が重要と考えております。

 第4点は、開発型のまちづくりから、市民生活重視のまちづくりを進めることであります。

 私は、未来を志向して計画的に行う開発型のまちづくりのすべてを否定するものではありません。

 現在、本市においては複数の土地区画整理事業が同時に実施され、併せて、北関東自動車道インターチェンジ周辺開発事業、パーキングエリア整備事業、総合運動公園の整備事業、大学設置構想、美術館の設置構想など、大型プロジェクト事業が短期間の間に実施または計画されております。

 これら大型プロジェクト計画もしくは構想は、現下の社会経済情勢下及びひっ迫する地方公共団体の財政事情において、より精度の高い行財政運営計画なしには進めることはできません。公債費比率の上昇等により、本市の財政が硬直化する事態を避けるためにも、事務・事業内容の見直しを実施し、健全財政の堅持に努め、市民生活重視のまちづくりのため努力するものであります。

 そして第5点は、医師としての経験と専門性を活かし、市民だれもが安心して生活できる「健康と福祉のまちづくり」を進めることであります。

 健康は一生の宝といわれておりますが、健康づくりは市民一一人ひとりが自らの責任で実践することを基本として、ライフサイクルの各段階に対応した各種の健康診査、保健指導等、保健事業の充実に努めます。

 また、福祉については、「共に生きる」という考え方を基本理念とし、「こころ」の豊かさや、質の高い福祉社会の実現を目指し、地域福祉・在宅福祉サービスの充実、少子対策、児童の健全育成対策、高齢者や障害者の社会参加の促進と生きがい対策の充実等を図るとともに、社会保障や公的扶助制度の円滑・適正な運用に努め、市民が家族や地域社会の人々と豊かなふれあいを保ちながら、安心して子どもを生み育て、老後を迎えることができるようなまちづくりを推進します。

 これら5点の基本姿勢を実現するために、市政運営に当たっては、事務*事業及び行財政のりストラクションをはじめ、市民フォーラムの開催や対話集会の拡充、適時適切な行政情報の公開等を実施し、多くの市民の意見を聞いて、市民本位のまちづくりを進める覚悟であります。

 私がこれから取り組もうとする具体的政策につきましては、選挙期間中に訴えてきたとおりでありますが、今後もあらゆる機会をとらえ申し述べていくつもりであります。

 これら諸政策の推進に当たりましては、議会をはじめ市民の意向を尊重するとともに、市民の声を十分聞き、自由な討論と市民の参画を得て施策を実行に移していきたいと考えております。

 以上が私の市政に対する基本姿勢でありますが、議員各位のご理解と特段のご支援ご協力をお願いいたしまして、市長就任に当たってのごあいさつといたします。