次に、5点目の「産業の振興」であります。
まず、農業振興対策につきましては、首都圏に位置する立地条件等地域の特性を生かし、生産性が高く、魅力ある農業の実現と連帯感あふれ、活力に満ちた農業施策を積極的に推進して参ります。
生産調整につきましては、前年度と同規模の約1,600ヘクタールを生産者、生産団体と行政が一体となって取り組んで参ります。
土地利用型農業につきましては、農業公社を通じて、農地流動化の受け手となる農家の育成確保に努め、これら農家の経営規模の拡大や面的集積を推進するとともに、作業効率を考慮した農区の推進を図って参ります。
施設園芸につきましては、国・県の補助事業等を積極的に導入し、イチゴ、トマト、ナスの養液栽培の普及を推進し、生産基盤の整備、作付面積の拡大、作業の省力化、品質向上等計画的安定出荷体制を確立し、産地間競争に打ち勝てる、首都圏農業を推進して参ります。
畜産の振興につきましては、草地造成等の基本施設整備及び農業用施設整備を総合的に行うとともに、家畜排せつ物法に対応した家畜ふん尿処理施設整備を推進し、環境汚染を防止して参ります。
圃場整備事業等の農業生産基盤の整備につきましては、農業経営の合理化や労働の省力化、農村環境改善を図るため、県営畑地帯総合土地改良事業宇芳真地区の整備をはじめ、各種事業を積極的に推進して参ります。
次に、商業振興対策であります。
本市の商業は、特に、中心市街地において廃業に伴う空き店舗の増加により、商店街の形成も成り立だなくなってしまう状況であります。
このような中、中心市街地活性化のため、商工会議所と連携し、真岡木綿製の「のれん」や案内看板等を設置し、消費者の商店街回遊性の促進を図るための支援事業を行うとともに、中小企業等の活性化支援のため、実情に則した利用しやすい資金融資制度の創設等を図って参ります。
次に、工業振興対策であります。
景気が悪化している中で、企業経営環境を取り巻く状況の的確な把握に努めるとともに、国・県等の施策をはじめとする各種金融対策、取引受注の拡大、雇用の安定確保等の施策を推進して参ります。
また、新たに、真岡商工タウンに立地する企業で構成する(仮称)真岡商工タウン管理協会に運営補助を行い、地場産業の振興を図って参ります。
第4工業団地の企業誘致につきましては、長期化する経済低迷のもと、企業誘致を取り巻く環境も依然として厳しさを増しておりますが、財政基盤の確立と雇用の場の創設のため、引き続き最善の努力をして参ります。
真岡コンピュータ・カレッジにつきましては、多くの情報処理技術者を企業等に送り出し、高い評価を得ておりますので、引き続き支援して参ります。
観光事業につきましては、本市のPRとイメージアップを図るため、観光ルートの整備とともに、観光パンフレットの配布、特産品の販路開拓と販売促進に努めて参ります。
特に、SLや真岡井頭温泉、物産会館に隣接する金鈴荘や長蓮寺弁財天等を一体としたPRをはじめ、集客弛化に努めて参ります。
新規事業としましては、国の緊急雇用創出事業補助を受け、本市の特産品である真岡木綿の販路開拓の促進を図るとともに、夏祭りの主催団体である夏祭町会連合会の創設50周年記念事業についても、本市として、できる限りの支援をして参ります。